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放置すると危険?肩の痛み・腱板断裂について!

2024.12.06 | Category: 症状

こんにちは☆

伊勢崎市「はら接骨院」です!

 

今日は肩の腱板断裂についてお伝えしていこうと思います。

 


 

腱板断裂とは?どんな症状?

肩の安定性のために必要な筋肉の腱の集まりを肩腱板と呼びます。

その一部あるいはすべてが損傷されてしまい、

上腕骨頭を関節の受け皿(肩甲骨関節窩)に安定して保持することができなくなるために、

動作での鈍い痛みや就寝時の夜間時痛が生じてしまう症状です。腱板損傷とも呼ばれています。

頭上で腕を使う仕事やスポーツ(野球・バスケ・バレー)をする人に多く見られます。

多くの人はリハビリ治療で損傷していない筋肉の動きを改善させることで症状が緩和されます。

それでも改善しない場合は手術などの選択肢もあり得ます。

 


腱板とは?

腱板とは、肩関節を取り巻く四つの筋肉(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)の腱から構成される構造体で

上腕骨頭という腕の骨を肩甲骨の受け皿に保持しています。

関節の回線運動(大まかには棘上筋が外転運動、棘下筋と小円筋が外旋運動、肩甲下筋が内旋運動)に重要な役割を果たしています。

 

腱板断裂ではどんな症状が出る?

腱板断裂の症状としては

■肩の深い位置に感じる重い痛み

■寝ているときの痛み(特に損傷した方の肩を下にしたときに痛む)

■髪の毛に触れたり(結髪動作)、背中を触ったりすること(結帯動作)が痛くてできなくなる。

■上腕の筋力低下を伴い、繰り返し運動をしているとだるくなってくる。

などが挙げられています。

 

 


 

腱板断裂の原因は?どういう人がなりやすい?

スポーツや仕事での酷使などが原因となることが多いです。

特に腕や手を頭より高い位置に挙げて繰り返し作業をする仕事やスポーツをする人に多く見られます。

塗装業や大工さん、スポーツだと野球やテニスなどが挙げられます。

また、加齢によっても切れやすくなってしまいます。

40歳以上の男性で好発し、60歳で1/4が、70歳では半数が断裂しているという報告もあります。

また、一度の外傷のみの原因で切れてしまう事があり、この場合は早急な手術をして元に戻すことが望ましい場合もあります。

 

 

リスク因子としては、

■加齢 特に40歳以上

■特定のスポーツ(野球、テニスなど)

■塗装業や大工さんなどの特定の職業

などが挙げられています。

 


 

腱板断裂には種類がある?

断裂が全層に及ぶ完全断裂と、全層には及んでいない不全断裂があります。

不全(部分)断裂には、関節に近い方の関節面側の断裂と、遠い方の滑液包側の断裂とがあります。

MRIでの腱板断裂範囲による棘上筋という筋肉の脂肪編成の程度を分類したGoutallier分類があり、手術方法の選択につかわれます。

 

なぜ腱板断裂では痛みが出てしまうのか?

腱板断裂や腱板損傷がある人のうち、全員に痛みが生じるわけではありません。

実は腱板断裂で痛みのある人(有痛性腱板断裂といいます)には特徴があり、

炎症の有無を調べるPETという特殊な検査をしたところ、痛みのある人には炎症が確認され、

断裂があっても痛くない人には炎症が乏しいことが報告されています。

 

このことから、炎症が長引くことで痛み症状が出ていると考えられます。

炎症が長引く際には、異常な欠陥が増えてしまい、

その異常な血管とともに神経も一緒に増えてしまう事が知られていることから、

このような異常な血管を標的とした治療により痛みが改善することがわかってきました。

 


 

腱板断裂のリハビリはどういうことをする?

肩の腱板は4つの筋肉とその腱で成り立っていますが、一部に損傷がある場合、

残っている筋腱をうまく使えるようにすることで、上腕骨が関節の受け皿の良い位置に保てるように訓練することを行います。

また、肩関節周囲筋や関節包、靭帯などの軟部組織が固くなり、様々な動作が行いにくくなっています。

そのため固くなっている筋肉などの軟部組織を対象にストレッチやリラクゼーションを行い、肩関節の可動域を改善します。

また、肩関節の動きは、肩甲骨や胸郭、脊柱など、様々な部位が運動して動く間接になります。

その為、肩関節以外の問題となる部位も改善・リハビリを図ります。

 


 

腱板断裂と五十肩の違いとは?

発症年齢で言うと、四十肩や五十肩は文字通り40歳代や50歳代にかかりやすいのに対し、

腱板断裂は60歳以降で生じることが多いです。

また、症状も異なります。

五十肩は可動域制限(腕を動かせる範囲が狭くなること)が強く、

バンザイしようとしても90度くらいしか上がらない、手を後ろに回せない、などの症状になります。

一方で腱板断裂の場合は腕は上がりますが、横から上げて行った時に途中が痛くなると言う症状が出ます。

また、腱板断裂では断裂した筋肉が使えなくなるために、ほかの筋肉が代償して腕を動かすことになり、

それらの残った筋に疲労や筋肉痛のような重だるい痛みが出ることが特徴です。

 


 

このような症状から、腱板断裂の損傷度合いによってリハビリを行います。

炎症を取り除く・周囲の筋肉の筋肉強化・柔軟性の向上など

様々な視点からアプローチを行います。

 

肩の痛みがなかなか治らない、そのうち良くなるだろうと放置しているが痛みが軽減しない、

このような症状でお悩みの方、

伊勢崎市「はら接骨院」にご相談ください。